
強度行動障害のある方への支援では、日々の関わり方が支援者によって異なってしまうことがあります。
「どんな支援が効果的なのか」「どのように対応すればよいのか」が共有できないと、本人にとっても支援者にとっても負担が大きくなってしまいます。 今回は、支援をチームで統一し、継続的に整理していくための3つの視点「支援計画シート」「支援手順書」「支援記録」 に注目して解説します。
支援計画シートで「共通理解の土台」を作る
まず重要なのは、支援者全員が共通の方向性を持つことです。
支援計画シートには、本人の特性・行動の背景・支援のねらいを明確に整理します。
たとえば、
「どんな場面で行動が起こりやすいか」
「落ち着いて過ごせる条件は何か」
「望ましい行動を引き出すための支援方法」
といった情報を共有しておくことで、誰が支援に入っても一貫した対応ができるようになります。

支援手順書で「具体的な対応」を明確にする
支援計画が方向性を示すものだとすれば、支援手順書は「実際の行動マニュアル」です。
特に強度行動障害のある方の支援では、対応の一貫性が本人の安心につながります。
支援手順書には、
・朝の支援から帰宅までの流れ
・特定の行動が出たときの対応方法
・言葉かけや視覚支援の使い方
などを具体的に記載します。
実際に支援に入るスタッフが迷わず動けることが目的です。

支援記録で「支援の効果と変化」を見える化する
計画や手順があっても、それが機能しているかどうかを確認するには「記録」が欠かせません。
支援記録は、日々の支援を通じて得た気づきや変化を残すもので、次の支援改善につながります。
特に、
・行動の頻度やきっかけの変化
・支援方法を変えたときの反応
・本人や家族の意見
といった点を意識的に残すことで、支援の質を客観的に見直すことができます。

まとめ
支援は「計画 → 実践 → 記録 → 見直し」というサイクルで継続的に改善していくことが大切です。
支援計画シート、支援手順書、支援記録の3つをうまく連携させることで、本人にとっても支援者にとっても安心できる支援体制が整います。
今回は、実際に使える支援計画シート・支援手順書・支援記録の様式を紹介しています。
ぜひダウンロードして、現場での整理にお役立てください。
さらに、こうした支援情報を日々の記録とあわせて一元管理できるのが福祉事業所支援システム「ミスヘルパー」です。
計画・手順・記録を一つの仕組みでつなぎ、支援の見える化をさらに進めてみませんか。
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手書きやExcelでありがちな記録漏れ・形式のばらつき・検索の手間を解消し、支援の質と効率を高めます。
たとえば、
・記録漏れは赤字表示で一目瞭然
・帳票は自由レイアウト対応で現場様式に近づけられる
・スタッフ間で共有・検索・コメントや伝言も可能
といった機能で、支援計画 → 実践 → 振り返り の流れを途切れさせず繋ぐことができます。
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